🐾ワンちゃんに関する読み物
お口のケア
お口のケア
お口のケア、特に歯磨きはどの家庭でも難題なのではないでしょうか??
人のように、隅々まで1本1本、毎日丁寧に磨くことは極めて難しい(+o+)
理想ではあるけど…
壁が高すぎて、諦めるというよりも、イメージすら湧いてきません。
そんな時は!!
やっぱりこれ!
トレーニングの基本!
「できること探し」
今の出来るがスタートラインですので、歯磨きへ向けてのスタートラインを探しましょう!!
↡順番に試してみましょう↡
1、体を撫でることができますか?
2、止まった状態で体を触れますか?
3、頭を撫でることができますか?
4、下顎に手を添えることができますか?
5、下顎に手を添えて、または手に顎をのせて、頬を反対の手で撫でることができますか?
6、鼻側から頬の方向へ撫でることができますか?
7、左右どちらも6のように撫でてもワンちゃんは逃げたりしませんか??
8、上顎を片手で覆うように触っていることができますか?
9、上の顎に添えている手で唇をめくることができますか?
やりやすい方からでオッケー!
10、下顎に添えている手で下唇を下げることができますか?
11、前歯の確認もできますか?
★覗かれることが苦手なワンちゃんもいますが、さて置き、ここまでで歯茎や歯の外側の状態をチェックすることができます!
内側を確認するには口を開けてもらう必要があるので、これが難しいです💦
まずは口周りに触れる練習、触れられる練習に専念しましょう!!
★お口のケアには歯だけでなく、歯茎の状態確認がとても大切です!
歯が綺麗でも、歯茎がプクッとしていたり、赤くなっているのは、歯肉炎のサインの1つです!
※歯茎の色は犬種によって異なります。人間の歯茎のような色をしているワンちゃんもいればそうでないワンちゃんもいます。健康な時の状態を確認しておくことをお勧めします。
(ちなみに、相棒の歯茎は黒系です。斑点(模様)があるワンちゃんもいます
12、できるだけ長い時間(お口のケアにかかる時間分)顔を触ったり、口周りに触れたりする練習をします。
ワンちゃんが楽な格好で行います。
★ボディータッチの流れで行うのもおすすめです!
13、歯茎に触れることができますか?
14、歯茎を撫でることができますか?
15、口の中、歯茎に沿うように奥まで指を入れることができますか?
16、前歯や前歯の上の歯茎に触れることができますか?サイドより敏感なワンちゃんが多いです。
ここまでできると!
★口内の外側全体を、触進することができます。
見えにくいところであっても、腫れやできものであれば触れて気づくこともできます。また、歯のでこぼこしたかんじから、なんとなく歯の形もわかると思います。ワンちゃんたちの歯は犬歯より後ろは人の歯の形と全く異なります。
★歯の外側表面を撫でて拭くことができます。ただし、道具を用いる際にはその練習が必要になりますので、急に歯磨きシートや指サックのような道具を使うのはやめましょう!
少しずつ鳴らす必要があります!
※不織布でできているものがありますが、乾いた状態でお口に入れると不快感が高まる可能性がありますので、湿らせて練習することをお勧めします。
今までの流れのように欲張らず、今日はちょっとで OK!という鳴らし方がおすすめです。
シートを噛んでしまいそうな様子であれば、噛まない練習も必要になります。
ラバータイプのものもございますが、同様に少しずつステップアップして行きます。
強引に行い嫌だなと感じさせてしまうと、歯磨きが嫌いになるどころか、出来ていたことができなくなってしまう可能性もありますので、焦らず!欲張らず!です。
★デンタルケア用のペーストやジェル、液状のものなど様々なケア用品があります。お口の中を触ることができるようになったワンちゃんには、そのような商品も使うことができるようになります。
ここでも注意点があります!ご家族が選びますが、実際に使おうと思った時にワンちゃんが口に入れることを拒むようであれば、別のものを使うことをお勧めします。
指につけてワンちゃんが自ら舐めるようなものであれば、指先につけてお口の中を撫でてあげるといいでしょう!!
※使わなくても大丈夫!!
★歯の表面の汚れ(歯垢)を拭き取る際には、上の歯であれば歯茎から下へ、下の歯であれば歯茎から上へ向いて拭き取ります。
口の内側は難しいと思いますので、あまり無理をしないでください。
17、口を開いて口の内側を見せてくれますか?
または、口を開くようにそっと手を添えたら口を開いてくれますか??
18、口(歯)の内側を目視できますか?
19、歯の内側に触れることができますか?
(外側よりもデリケートですので、触れやすいエリアから)
20、口の中全体を、見る&触れる事ができますか?
★ココまでで、サッと口の中を指でなでるような、お口のケアをおこなうことができます。
まだまだ歯ブラシまでの道のりは長いです!
ですが、ここまで出来れば、口内トラブルの予防は、十分にできるように思います。
なるべく小刻みに状態チェックのステップを踏んでみましたが、それくらいできるでしょと先走って試すことで、先が遠くなってしまうこともあります。
今、どこまでできるかな?と探る際には気張らず、ワンちゃんとのスキンシップを行うように、1から順にコミュニケーションを取ってみてください。
練習の際には、ご褒美におやつ使ってもらって大丈夫です!歯磨きの練習中にも使ってもらって大丈夫です!人の場合だと、ありえないかもしれませんが、触らせてくれてありがとう。見せてくれてありがとう。と褒めたりご褒美をあげたり…
歯ブラシを使った歯磨きに取り組む場合にも、細かいステップを踏みながら少しずつ練習していくとよいです。
歯ブラシを使うブラッシングの注意点
■ブラッシングには、十分な時間を要します。
■歯ブラシを噛んでしまうと、ブラシの毛が歯に挟まってしまうことがあります。(しっかり挟まると簡単にはとれません)
■歯茎を痛めてしまうと、返って口内環境を悪化させます。(口内の軽度の傷は、自然治癒により割と早く治ります。)
歯磨き粉(類)の選び方
■形状タイプ別
・液体
・ペースト
・ジェル
・パウダー
その時、使いやすいタイプを選択!
■成分
・ph(中性から弱アルカリ性が一般的)
・乳酸菌系
・酵素系
・ハーブ(野草)系
・研磨剤の有無・種類
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ワンちゃんのお口の状態に適したものを選びます。相性もあるので使ってみないと分からないのが本当のところです。菌株や酵素、研磨剤の種類…それぞれの働きが違いますので、どんな風に作用するのか見て選ぶと良いでしょう。
例)研磨剤が必要な状態ですか?
例)今出来ることに適していますか?
※最終ジャッジはワンちゃんがします!お口の中に入れた時に不快感があると、歯磨きが嫌いになって しまうこともありますので、歯磨き以外のシーンでワンちゃんが嫌がらないか確認すると良いと思います。
無理をせず、できる!を増やしていきましょう✨


