🐾ワンちゃんに関する読み物
お水の話
寒い季節の
お水の話
暖かい日が多いようでしたが、12月 となると さすがに寒いですね
〝(( -_-))〟
冬から春にかけて、ワンちゃん達は、体温を下げる方の調整が減り、寒ければ体温を保温するために じっと丸まり、遊びや運動時間以外の活動量も減ります。
そのため、お水の必要量が他の季節よりも少なくなり、飲水量は減ります。
身体が必要とする、水分を接種できていれば、何も問題は起こりません。
寒い季節に心配される、お水不足でのトラブルに、脱水症や尿石症があげられます。
温かい部屋で過ごすワンちゃんは、熱中症も知らず知らず起きていることもあります。
飲水量が減ることから、心配されるトラブルですが、実はオールシーズンの水分摂取量が関わってきます。
ここから先は季節を問わない
お水の話 U・ᴥ・U
お水は、体内のあらゆる活動に使われ、成犬時の体の50%~80%が水分と言われています。
幅の広い数字に見えますが、環境や生活形態はもちろんですが、犬種の幅広さを考えると納得できますね。
お水の必要量においては、その子その子の性格も大きく関わっていると思います。
~お水の目安~
1日に接種して欲しいお水の量を計算してみた事がありますか?
計算方法はいくつかあります。ドッグフードの代謝エネルギーを用いた方法は書き添えた事がありますので、今回はよく使われる計算式で計算してみます!
【式】
体重(g)×0.05~0.07
【計算例】
体重4.2kgのワンちゃんの場合
・4200g×0.05=210ml
・4200g×0.07=294ml
★1日の目安は210ml~294mlとなります。
【注意】
※上記の目安の水分量は、快適な環境・適度な活動時の必要量です。気温の上昇や運動量に応じて、必要量は増えます。
※飲水だけでなく、食事に含まれている水分も摂取量に入ります。
~観察~
体内の水の十分量は、目で見てもなかなか分かるものではありません。
排泄物や体の乾燥具合など、目視できるものもありますが、その日その時だけの問題ではありません。
また、目安の量よりもはるかに少ない状態でも、頗る元気なワンちゃんは沢山います。
その様に、観察が難しいからこそ、目安と現状(今)を知っておくと経過観察・判断がし易くなります。
目安よりも少ない日が長期間続いていれば、脱水の傾向がみられなくても、体内では水が不足しているかも知れません。逆に、飲水量が過剰に感じたときも、目安量よりも極端に多ければ、気にかけるべき理由が、どこかに存在しているはずです。
観察しやすい環境づくりと
観察のポイント
【排泄物】
排泄のチェックは、毎日しましょう!
量、頻度、質など
【食事】
フードに含まれている水分量を確認してみましょう!
ドライ 10%前後
セミモイスト 25〜35%程度
ウエット 78〜82%
どんなタイプのご飯を、どれくらい食べていますか?食べ物に含まれている水分量はフードのパッケージに記載されています。
【飲み水】
お水用の器に、目盛りを付けたり、お水を注ぐ時に、計量カップを用いるなど工夫。
毎日の観察に勝るものはありませんが、同じ環境に複頭数いたり、観察しにくい場合は、時々意識的に計ってみましょう。
〜水不足?!〜
目安量を計算して頂くと、多くのご家庭で『そんなに飲んでないよ』と言う反応ではないかと思います。
と言いますのも、お客様との会話の中で、お水の話も伺うようにしていますが、目安量を毎日接種できている大人のワンちゃんの割合は少ないです。
極端にお水の摂取量が少ないワンちゃんや、お水不足じゃないかな?と感じるワンちゃんには、少しずつお水の摂取量を増やすことをおすすめしています。
ワンちゃんの様子によっては、獣医さんに診てもらうよう、お伝えすることもあります。
目安量は、あくまでも目安であり、絶対値ではありません。
ですが、『元気だから、大丈夫!』とは言い難いです。
かと言って、急激に摂取量を増やすことは逆効果にもなり得るので、焦りは禁物です。
お水の摂取量を増やしたいとき
【運動】
もしも運動不足であれば、適度な運動を心がけましょう。
体を使うことにより、自然に飲水量も増えるでしょう。
【食事】
◆お水の摂取量がとても少ないワンちゃんには、安定して水分が摂取できるように、フードにお水を添加する方法がありますが、いくつか注意点があります。
・ドライフードを食べているワンちゃん向けの方法です。(フードに吸水させることをおすすめしています。フードの製法によっては。ペースト状になるものもあります。)
・初めての試みであれば、ほんの少しのお水から、様子を見ながらゆっくりと水分量を増やします。(ドライフード1:水1 程度まで)
・食事の前後にお水をよく飲むワンちゃんや、ウエットフードを食べているワンちゃんには不向き。
◆水分量の多いものをトッピングする場合は、食事全体のバランスが崩れないように注意しましょう。
【飲み水】
◆飲みやすい器を使用
◆飲みやすい環境づくり
◆飲みやすい温度
(寒い季節はぬるいお水を好むワンちゃんもいます。ぬるま湯は、シニアちゃんにもおすすめです。)
◆飲み水に味付けをする場合は、一度に飲み過ぎることがないように、少量ずつ用意します。また一時的な方法として用いるようにします。
※どんな方法でも、急激な変化は体調を損ねますので、少しずつ!ワンちゃんと相談をしながら行います。
今回は、お水の摂取量について考えてみました。
ワンちゃんと、私達人間では、体内での水の働きに違いはありますが、共通点の方が沢山あります!興味のある方は、体内でどの様に水が働いているのか、是非調べてみてください。