🐾ワンちゃんに関する読み物
段ボール箱でエクササイズ
夏のお家運動&コミュニケーション力アップにいかがですか?
( ^_^ )/U ˘ ꈊ ˘ U
段ボール箱で!
エクササイズ
↓顔出しパネルを作ってみました↓
↓お客様の作品です↓
~お勧めする理由~
加工しやすく、ワンちゃんに合った物を作れます。
殆どの場合、誘導をしながら行います。誘導する人、される犬、と言う関係性を育みます。特に誘導する側の飼い主さんは、ワンちゃんの事をよーく考えないと、上手に誘導できません。
また、拒む反応があれば、ワンちゃんが苦手とするモノを知ることができます。それは、日常生活で必要な、ワンちゃんへのサポートへ繋げていけます。
その他にも、沢山の相乗効果を齎します!!
是非、お家運動に取り入れて下さい(*^▽^*)
~作り方・やり方・注意点~
〇段ボール箱の大きさや、強度を見て、ワンちゃんと、どんな事をしてみようかを考える。それに合わせて段ボール箱をカットします。
〇始める前に、滑り止めや、転倒の恐れがないか、確認します。必要時、ヨガマットや滑り止めシートを利用したり、段ボール箱を、抑えながら行うなど、工夫をします。
〇身体に異常がある時や、食後直ぐには行わないでください。
〇誘導は行いますが、強いることはしません。挑発的、勢いのある誘導は行いません。直接ワンちゃんに触れたり、リードを使った誘導はしません。
〇ワンちゃんが拒んだときは、原因でありそうな所を改善します。段ボール箱の形や大きさなのか?質感なのか?敏感なワンちゃんには、箱の中に敷物を入れて行ったりもします(*^_^*)
~フードを使った誘導~
誘導は、ワンちゃんを導く方法の一つです。
色んな場面で役に立ちますが、飼い主さんとワンちゃん、どちらにも練習が必要です
U・ᴥ・U (*^▽^*)
ご褒美に出来る、食べ物を持った手を、ワンちゃんの鼻の高さに設置しますが、ワンちゃんが普通の姿勢を保てる高さであることが、ポイントです。
◎誘導する手には、常にご褒美とする食べ物を持っていてください。手をゆっくりと動かして誘導します。
◎ご褒美をあげる時は、誘導する手で持っている食べ物を、誘導した場所であげます。
少し
手順としては…
①その手にワンちゃんが近づけたら、ご褒美🦴
②誘導方向に手を少し動かして、ワンちゃんがついて来れたら、ご褒美🦴
③誘導距離や誘導方向を変えて、ワンちゃんが手について来れたら、ご褒美🦴
今回は③まで出来たら、始められます。
※簡単そうな物から始めます。例えば段ボール箱の周りを歩かせる様に誘導する。更に反対周りでも行います。
~エクササイズ例~
ゆっくり・じんわり
またぎ運動
写真説明 今後ステップアップ出来るように、4面高さを変えて作りました。一番低い壁、床から4cm他2cnずつアップで作成。物音などに臆病なワンちゃんでしたので、箱の中で足音が響かないよう、マットを敷きました。
一歩一歩を大切に、行うことで、四肢(左右全部の手足)の使い方、体重移動を、ワンちゃんに意識してもらいます。高さの調整で各関節の可動範囲や、普段使わない筋肉にも、アプローチ出来ます。
歩ける程の高さから始め、抵抗無く出来れば、少しずつ、高くして行きます。またいで打つかりる高さでは、高過ぎます。
シニアちゃんや、関節のトラブルがある、ワンちゃんは、無理のない高さで、回数も少なくします。
またぎ運動は、ベースの運動と考え、どのわんちゃんにも行っています。
慌てん坊なワンちゃんには、特に丁寧に行います。慌てん坊なワンちゃんの多くは、後ろ足を一緒に動かしてしまいます。前足とのタイミング、距離感を合わせられない事もあります。
そんなワンちゃんは、普段もその様に身体を使っているはずです。怪我をし易いので、一歩一歩の提案を、ワンちゃんにしていきます。
通る・くぐる
誘導のバリエーション練習。圧迫感や閉鎖感に対する馴致。トンネルの形によっては、全身の体操になります(*^^*)
写真説明 段ボール箱の3面を切り取りました。その際、形状を保持させる為に、出入り口部分は、少し縁を残して(くり抜いて)作成しました。ワンちゃんは、置いてあるトンネルを、自分でくぐる事が出来ます。誘導の練習を目的として、行いました。
どんな子でも、初めは、やり易い、大きさから!
屋根が有るか無いかでは、大違い!くぐるよりも、通るから!
屋根なしの通路を拒む様であれば、両サイドの壁がヘッチャラになってから、屋根のあるトンネルにチャレンジしてください。
もしも、用意した通路(壁)に抵抗を示したら、もっと低い壁から始めます。その子のスタートライン(出来る所)から始め、低→高へと、小さなステップを踏むことで、元々持っている自分の力を育みます!そして、自信へと!!
(通路の幅も関係しますので考慮してぐださい。)
トンネルの場合、飼い主さん自身も、どう誘導しようか?考える事でしょう。
ワンちゃんも、飼い主さんも、やり易いサイズから始めてください。
高さ、幅が十分にあり、出入り口も広い。トンネルの長さは飼い主さんの手が容易に届く長さの設計がやり易いでしょう(*^^*)
(写真の設計では少し長すぎます。)
こちらも徐々に、出入り口を小さくしたり、形を変えたり!箱全体を小さくしたり、変化を楽しみながら、取り組んでみて下さい(*^^*)
徐々に長くすれば、誘導しきれない長いトンネルもくぐれるようになりますよ。
低いトンネルを利用した体操は、平常時の姿勢では使わない範囲の全身運動ができます。但し、沢山行うのではなく、ゆっくり1往復~2往復程度。トンネルの長さも、誘導できる程度または、ワンちゃんの体長程で十分です。
しっかり踏ん張る
段差運動
段ボール箱の強度に要注意!!
特に中~大型犬は、体に適した強度の素材をご使用ください。
写真説明 平たい(浅い)段ボール箱をそのまま使用し、中には一回り小さいサイズの段ボールを潰れ防止に入れてあります。滑り止めにヨガマットを敷いて行い、必要時には手で箱を抑えています。
またぎ運動と同様に、一歩一歩を大切に行います。
またぎ運動との違いは、四肢のパワーバランス!
二足歩行の私達とは違う感覚ですが、想像は容易です。大きな重い物を、4人で運ぶことを想像してみてください。息が合わないと、平面でも大変ですが、段差が加わるとどうでしょうか?
経験のある方は、解ると思います。
その様に、段差(登り降り)運動と、平面での運動では、四肢への負荷の掛かり方が異なります。踏ん張る為に、使う体のパーツも異なります。
とは言え、ワンちゃんが支えるのは、自身の体重であり、必要不可欠な力です。健康体であれば、既存の力ですが、運動量や運動の内容によっては、筋力が不足することもあります。
また、体の使い方となると、経験が伴います。ここでは、跳び上がる・跳び下りるではなく、
一歩ずつ登り降りする経験と、一時留まる経験をワンちゃんにしてもらいたいです。
飼い主さんへは、誘導やサポートの練習に(*^^*)
その様な経験があると、お互いの手助けになります。特に容易に抱っこができないワンちゃんや、ステップ台やスロープを利用したい時など、役立ちます。小さな段差でも、ジャンプをするワンちゃんが、多いのも現実です。怪我の防止や、シニアへ向けての生活習慣に、小さな段差は一歩ずつの提案を、ワンちゃんにしてみてください。
低い高さの物から始め、高い物へと変えていきますが、高すぎる必要はありません。例えば、生活環境にある、玄関からの1段程度。(小さなワンちゃんには高過ぎるかも知れません。)それ以上は1段ではなく階段の様に段分けされていた方がよいでしょう。2~3段の階段で上にも下にも体長の2倍位のスペースが有ると、練習し易いですよ!
段ボール箱から、少し逸れてしまいました∪・ω・∪
注意点として、運動不足で過剰に筋肉が低下している状態、太り過ぎたワンちゃんには、怪我をする危険がありますので、お勧めできません。先に改善が必要です。
高齢理由での筋力低下や、関節障害などがある場合は、日常生活で、ワンちゃんが抵抗無く使用している範囲の段差を、利用したスロープ運動がお勧めですが、掛かり付けの獣医さんにもご相談ください。
観察力・発想力・行動力
頭の体操
飼い主さんは、題材とする段ボール箱を用意し、誘導は行いません。
ワンちゃんは、段ボール箱を観察し、自身の思うままに行動を、起こすでしょう。
飼い主さんは、ワンちゃんのその行動を、評価します!
評価されるワンちゃんは、高評価を得るために、更に頭を使います。
段ボール箱の位置や、縦横・裏表など方向を変え「これなら、どうする?」とワンちゃんに、問いかけ、お互いに楽しみながら行ってください。
写真説明 どちらのワンちゃんも、経験豊富で、形状をよく観察し、自分に出来ることを考えて、行動します。
パグくんは、シニアですが、取り組む意識に、衰えを感じさせません。プードルちゃんは、怖がりなワンちゃんでしたが、積極的な上に、応用力も身に着けています。
ワンちゃんが、行動を起こす理由は其々!その子の持つ、好奇心や、経験、思考など、ワンちゃん達の個性が見えてきます。
∪・ω・∪
飼い主さんの、評価基準もまた、其々の価値感で行います。ワンちゃんに分かり易い様に、高評価な行動には、褒め言葉とご褒美を!して欲しかった行動や、ワンちゃんの素敵な発想、何気なくたまたま起こった可愛い行動など。
逆に低評価行動には、何もアクションを起こしません。ただし、嬉しくない行動(破壊や危険な行動など)には、否定の合図をだします。その行動を、止められない場合や、頻発する場合は、誘導のエクササイズに変更し、別の行動の提案を行います。(叱ったり、強く注意は行いません。)
ワンちゃんが動かなかったり、離れたり、嬉しくない行動が現れる様なら、何をしたらいいのか分からず、ワンちゃんが困っているかもしれませんU¯ェ¯;Uそんな時は、中止して、別のエクササイズで経験値を上げてください。
褒め上手・褒められ上手
になる練習要素が含まれています!普段のやり取りにも、自然と反映されると思います。
( ^_^ )/U ˘ ꈊ ˘ U
使用例は以上です。
段ボール箱を、使い始めた切っ掛けは。その子その子とのトレーニングの目的に合う道具が見つからないから、作ろう!!と言う所からでした。今でも同じ様に、その子のオリジナル道具として使っています。逆に特徴的なダンポール箱を見ると、誰と何をしようかな〜♪と妄想します(◔‿◔)
行う目的に以外にも、心身への相乗効果を自然と齎し、お互いを育む要素が沢山あります。段ボール箱である必要は、全くありませんが、作成〜終わりまで、飼い主さんはズーッと、ワンちゃんの事を考える事になるでしょう( ꈍᴗꈍ)