🐾ワンちゃんに関する読み物

2025-01-19 16:09:00

遊び2

〜後編〜

(1)

 

 6 補う遊び・育む遊び

7 維持・調整の遊び

 

と、題してみました。ちょっと大げさに思うかもしれませんが、遊びにはそれくらいぎっしりと、大事な要素が詰まっています。

 

ワンちゃん達は、経験が全てと言っていい程に、経験から学び、力を身につけていきます。その経験は、1日の全ての時間を指しますが、意図的に色んな経験をさせてあげられるのが遊びの時間です

〝( U ・ω・) (*´▽`*) 

 

6 補う遊び・育む遊び

肉体の成長は、十分な食事管理が出来ていれば、大半は月齢に応じた成長を見せます。

しかし、経験を要する事柄は、そうもいきません。

社会化期に、社会化トレーニングを行う事が困難なように、成長過程の適切な時期に適切とされる経験ができるワンちゃんは、ほんのわずかでしょう。

だからこそ、ワンちゃんを迎えたら、遊んで補い、育んで欲しい!成犬の年齢に達したワンちゃんを迎えた場合も、同様に!!

 

🐾ワンちゃん単独の遊び🐾

〜探検遊び〜

お家に迎えたばかりのワンちゃんには、家中の探検遊び!

危ないと予測できる物は避け、ワンちゃんが自由に…

どこだ?なんだ?あれは?あっちにも!

何の音だ?どこから?!ココはなんだか匂うぞ!みんな違う匂いがするな〜、誰の匂いだ?

など見て発見!聞いて調査!嗅いで確認!

…家の構造を理解したり、ちょっとした段差から挑戦して、体の使い方を覚えたり、閉鎖感のある所や、材質の違いから感触を覚えたり、音の反響を体験したり…

お家の中の探検は、ワンちゃん自身の解析が終わるまで楽しめるでしょう。

最初は、居場所となるお部屋から、徐々にエリアを拡大していきます。

ご家族は、ワンちゃんを見守り、どんな風に探検をするのかを、観察してみてください。

家の中で、探検上手になったら、お庭や家の周りへ!少し緊張はするかもしれませんが、探検の経験があるワンちゃんは、状況を確認し、自身の出来る?出来ない?のジャッジで探検を開始するでしょう。

その様に少しずつ探検エリアを広げていきます。

ご家族は、探検会場の準備と、安全サポートが仕事になります。ワンちゃんのペースで行う遊びで、ワンちゃん自身の好奇心や探究心から自然と始まり、体や感覚器を使う練習、情報の結びつけ、安全確認〜色んな発見へ繋がっていきます!その発見からまた次の発見へと、世界が広がっていきます。探検遊びは、社会化トレーニングの一つです。

 

★ある程度の探検力を身に着けてからのお散歩デビューがお勧め!!

お散歩は、探検遊びの延長になります。

散歩へ行けるまでの準備が、できないまま出かけると

・歩かない

・緊張または興奮してしまう

などと言ったことへも繋がる可能性が大きいです💦

★安全の確保を行って欲しい 理由!

最初は過保護すぎるくらい環境を整えてあげてください。

安心できる環境だか

ら、持っている力を発揮できます。自信や探究心・好奇心を先ずは大切に育み、次へと!

特に初期段階で、怖い経験をしてしまうと、次の一歩が踏み出し難くなったり、怖がりなワンちゃんになってしまうこともあります。

また、探検中にご家族が、アレはダメ!コレもダメ!そっちは行かないで!とバタバタしてしまうと、ワンちゃん達の探検を妨害することになってしまいます。もちろん 危険なものがあればその時に対処する必要はありますが、想定できるものは事前に整備し、ゆったりとした気持ちでワンちゃんを見守れるようにしましょう!!

ワンちゃん達の経験値が上がり、対処できることが増えてくれば、安全対策を緩めていきます。

 

 

🐾犬同士の交流🐾

〜犬と犬の遊び〜

ワンちゃん同士の遊びは、同士のコミュニケーション力を育み、ワンちゃんからワンちゃんへと引き継がれる様に、育みの輪は広がります。

遊び方も犬流ですので、じゃれ合い、もみ合い、ヨダレまみれにもなるでしょう。走り回り、転げ回ったりもするでしょうから、当然汚れます ((;^ _ ^))

 

子犬

生後3ヶ月齢頃までのワンちゃん同士であれば、犬種を問わず、自然に遊び始めることが出来ると思います。それでも個体差はありますから、サポートは必須です!

4〜5ヶ月齢にもなると、随分と体格差がでてきますので、体格差の無い同じ頃合いのワンちゃんを探したくなります。

大人のワンちゃんとの交流では、挨拶が上手な先輩犬や、相手に会わせて遊んでくれる先輩犬に会えたら、本当にラッキーです!

★早い子では生後5ヶ月前後から、お兄さん・お姉さんへ向けての成長がはじまります。遊び方も変わり始めますので、誰でもという訳にはいかなくなるでしょう。特に、この頃以前に、ワンちゃんとの交流が少ないまたは、初めてである場合は、無邪気な子犬ちゃんの頃よりも、配慮が要ります。

 

成犬

成犬とは言っても、犬種による個体差が大きいので、月齢での表現はしませんが、〜5歳頃までのワンちゃん達は、スピードも力強さも、勢いのある頃です。

大きさだけでなく、犬種の特性も考えてあげると、より楽しく遊ぶことができるんじゃないかと思います(*^^*)

 

〜シニア

いつまでも、若々しい遊びをする訳ではなく、徐々に遊び方がソフトになったり、激しく遊ぶ時間が短くなったり…

若いワンちゃんと遊ぶ事を避ける様にもなるかもしれません。

シニア同士にもなれば、お!元気だったか?!と言っていそうな挨拶を交わし、お互いの程よい距離感で過ごす様にもなります。高齢になれば肉体的・体力的な理由も出てきますが、精神的な理由も関係し、早くは5歳ころからその様な落ち着きを見せます。

 

 

ワンちゃん同士の遊びには、沢山の配慮が必要となります。(前編も参照)何より楽しい時間を過ごす為に、ご家族の判断が重要!!

うちの子は、どんな交流から始めるとよいのだろうか?どんなワンちゃんと、気が合うのだろうか?

先ずは、今のうちの子は?と言うところへ目を向けましょう!

★他のワンちゃんへの、興味の持ち方や反応は?

① 他のワンちゃんが残した匂い (居た形跡)を見つける?

② 他のワンちゃんを見た時の様子は?

③ 相手のワンちゃんが近づいてきた時の様子は?

④ 直接匂いを嗅ぐ、嗅がれる時の様子は?

⑤ 挨拶の後の様子は?

など、大まかに順を追った5つですが、うちの子は、今どこまで他のワンちゃんとの交流ができるのか?!

これは飼い主さんがストップまたは、引き際を判断する上で、とても重要です。お家の方が良くても、ワンちゃんに

「ダメ!」「ムリ!」

と言う時がありますので!

ご自身のワンちゃん同様に、相手のワンちゃんもよく見て「一旦止まってあげた方が良さそうですね。」「今はまだ 近づくべきではなさそうですね。」など…その様なジャッジと、お相手の飼い主さんとの、意識確認ができれば、大きな事故が起きることはありませんし、少しずつ同種間の社会性を補い、育んでいくことができます。

 

注意! ※犬は犬でもみんな違います。環境が異なれば様子も変わるでしょう。楽しい交流を持てるようにするためには、ご家族がその都度、判断する必要があります。

※相手の方に気を使い、まぁいいか…と、流された結果、起きるトラブルは、多々ございます。ご自身で不安を感じた時は、絶対に引いてください。

※ワンちゃん同士の遊びには、必ず責任を持って話し合える大人が必要です。お子さんだけの判断で よそのお家のワンちゃんと遊ばせることは、お互いに避けてください。

※相手のご家族との交流を大切にし、一方的にならないように 十二分に配慮しましょう。

 

★仲良くじゃれ合っていても、終わりの合図に応じられるような練習も、忘れなく

ヽ(^o^)丿

 

 

🐾人との交流や取り組み🐾

〜ご家族との遊び〜

★ご家族との遊びは、ワンちゃんにとって、人との交流の軸となります!慌てず 一つ一つ育んでいきましょう。

 

ご家族としてのスタートは、ワンちゃんを迎えた、その日から!きっとご家族にとっては待望の日でしょうし、ワンちゃんは、ご家族の注目の的でしょう。1日でも早く、我が家に慣れ、家族の一員として、健やかに過ごしてもらいたいですよね!

その為にも、お家に連れて来たその時には、ワンちゃんの居場所になるお部屋で、探検遊びができる様に、準備を万全にしておいてください。その探検遊びの対象に、ご家族も加わります。全員揃わなくても大丈夫。(ワンちゃんをとり囲まないよう注意)ただ、まずは一人一人をワンちゃんが、調査する時間を十分に提供してあげてください。それが 自己紹介になります。

注意! ※撫ぜてあげたい!抱っこしたい!名前で呼ぼう!など、人の気持ちが先走ってしまうと、ワンちゃんは困惑してしまいます💦ワンちゃんのペースに合わせ、少しずつ交流を深めていきましょう!

※初日から遊べるワンちゃんとそうでないワンちゃんがいます。その点の理解も、信頼へ繋がります。

 

【お名前ゲーム】

ワンちゃんが、ご家族や環境になれてきたら、ワンちゃんの名前を使ってゲームをしましょう!

人にとって名前は、無いと困る、当たり前のものですが、ワンちゃん達の世界には無いものです。外観も見分けますが、声や匂いで相手を認識します。だから、わざわざやって欲しい、お名前ゲームです! 

 必要なのは、慣れた部屋とご家族、ワンちゃんが食べ慣れたものや、好きな食べ物(少し多めに)

 

ステップ1

(*^_^*) (人がすること)

ワンちゃんの近くで「〇〇ちゃん」

& 笑顔とフード

U^ェ^U (ワンちゃんの反応)

お家の人が何が言うと、ニコニコした優しい雰囲気と美味しい物がもらえるぞ!

 

ステップ2

(*^_^*)

「〇〇ちゃん」

⇒ワンちゃんが振り向いたら

⇒笑顔で「褒め言葉」とフード

U^ェ^U

この声は!ニコニコと美味しいやつ!どこから?!見つけた!やっぱり美味しいのもらえた!

 

ステップ3

(*^_^*)

「〇〇ちゃん」

⇒ワンちゃんが、名前を言った人のところへ向かってきたら

⇒笑顔で「褒め言葉」とフード

U^ェ^U

この声は!あっちからだ!美味しいやつ貰いにいくぞー!!あれ?「〇〇ちゃん」じゃない別の声もまた聞こえるなー!美味しいやつが出てくる時に聞こえる気がするぞ〜

 

ステップ4

(*^_^*)

「〇〇ちゃん」

⇒ワンちゃんが名前を呼んだ人のところまで来れたら

⇒笑顔で「褒め言葉」とフード

U^ェ^U

「〇〇ちゃん」だ!この声はあの人の声だ!あの人の所まで行かなくちゃ!!まただ!美味しいやつと一緒に、「褒め言葉」も聞こえる✨️

(ステップ展開可!)

 

ワンちゃんの反応を人間語に見立ててみましたが、そうとは限りません。また、ステップアップのタイミングはワンちゃんの様子を見て、反応が出来たら次のステップへと進みます。どのステップで止めてもOK!飽きや疲れが、出る前に終わりにしましょう。

※ワンちゃんが戸惑わないように、下の3つに気をつけましょう!

❌️何度も名前を連呼しない

❌️複数人で同時に呼ばない

❌️名前を呼ぶ時に騒がしくしない

 

 

お名前ゲームは、簡単なのに、育み要素がぎっしり!ご家族との交流のベースを楽しく育みましょう!

そして、これからの生活に必要な、やり取りを遊びに、少しずつ取り込み、お互

いのコミュニケーション力を、補い・育んでください。

 

【遊び方の例】

玩具を咥える、ワンちゃんと遊ぶなら、少なくとも…

・待つ

・渡す、手放す

・コンタクトや合図

これらは、意識的に行わないと、楽しくは遊べないように思います。

 

U^ェ^U ワンちゃん側

🐾待つ

玩具を勝手に取らない

 

🐾渡す、手放す

もらった玩具を、返すまたは放す

 

🐾コンタクトや合図

人へ伝える方法

 

(*^_^*) 人側

👣待つ

ワンちゃんの持つ玩具を奪わない。

特に、手放そうとしている時に、口や玩具に、触れようとすれば、大半のワンちゃんは、避けるまたは玩具を噛み締めると言った、行動をするでしょう。

 

👣、手放す

玩具をどんな風に、ワンちゃんへ渡すのか?渡し方で、印象が変わります。

そっと置くのか、転がすのか、投げるのか?投げるとしたらどこへ?それとも、ワンちゃんの口元へ手渡すのか?想像してみてください。随分と違いますよね?!渡し方は、 こうやって遊ぶよ!と、ワンちゃんへ伝えている様で、最初は分からないワンちゃん達も、人の動きや、玩具の動きに合わせるように、遊ぶでしょう。中にはそれに応じないワンちゃん達もいると思います。その場合は、別の遊び方を提案してみてください。

 

👣コンタクトや合図

一緒に遊んでいる間は、お互いにコンタクトを取ろうとし、応えようとしていると思いますが…

例えばワンちゃんが、玩具が欲しいと、何らかのシグナルを出すでしょう。玩具を見る。玩具を取ろうとする。玩具に手をかける。顔を見る。吠える。などなどの、色んな行動を見せるでしょう。

どの行動の時に、玩具を渡すのか?!人が意識していなかったとしても、何度か同じタイミングで、または高確率で、玩具がもらえる、その行動が、コンタクトをとる手段や、欲しい時の合図とされていきます。

★生活の中で、困る行動は、意識的に避け、希望があれば、ワンちゃんが分かる様に伝えましょう。

特に!咥えた物を、渡してもらう作業を、難しく感じるようでしたら、ご相談ください。誤食や警戒へと発展しないように。

ワンちゃんとの暮らしの中で、人間の生活用品を、ワンちゃんが咥えてしまうことは、よくあることです。玩具を使ってやり取りの練習をしてくださいね(^.^)

 

ほんの部分的な例ですが、どんな遊び、どんなやり取りにしていくのかは、人の意識と行動次第となります。もちろん、ワンちゃんと一緒に遊ぶ訳ですから、一方的ではなく、ワンちゃんが出来る、良い所探しをするように、ワンちゃんからのシグナルを拾い、応える。して欲しい行動を待ち、良かった事を伝える。少しずつ遊びにルールを、足していってください。

 

 

 

迎えたばかりのワンちゃんには、特に意識的に 補い・育む

 必要がありますが、現在のワンちゃんの様子を見て、改善を感じたなら、その時も同じように。また、生活環境の変化や、シニアに向けても、サポートが必要な事柄は、事前練習をする気持ちで、遊びに取り入れてみてください。

少し長くなってしまいましたので、7 維持・調整の遊びは、次回に致します。