🐾ワンちゃんに関する読み物

2024-07-02 11:30:00

子犬のごはん3

先月に引き続き

子犬ちゃんの

ごはんの話

〜パート3〜

 

生後4〜5ヶ月頃から

成犬へ向けての

成長と食事の変化について

 

生後4〜5ヶ月頃の特徴

🐾順調であれば、成犬時の体の50%ほどまで成長した頃と言われます。

🐾成長速度(体重の増加率)に変化がみられます。

🐾食事にもよりますが、一回の排泄量が増え、排泄頻度は、少し減ってきている頃でしょう。

🐾乳歯の抜け替わりが始まります。

🐾大人の毛が生え始めた子犬ちゃんもいるでしょう。

※個体差は有りますので、焦らずワンちゃんの成長を見守りましょう。

 

 

生後7〜8・9ヶ月頃へ向けて

まだまだ成長期ですが、成長に伴う体重の増加率は少し緩やかになります。また犬種ごとの差も見られます。

 

体重の増加

日毎の増加が生後4〜5ヶ月以前よりも小さくなります。

ですが、例外の子犬ちゃんも少なくありません!生後7ヶ月頃までハイピッチで大きくなるワンちゃんもいます。

 

体型

太り過ぎには要注意です。とは言え成長期ですので、成犬時よりもほんの少し上乗せした肉付きでも良いと思います。

体重が増加していても痩せた状態は好ましくありません。

太り具合は、言葉での説明が難しいです。犬のボディーコンディションスコア(BCS)を参考になさってください。

 

給餌回数

生後4〜5ヶ月頃までは1日量を。3回程度に分けてあげます。極端に2回へ切り替えず、様子をみながら!1食分が多くなっても、食べられてその後も不調や消化不良がないか?観察しましょう。必要量を2回で補えなければ、3回以上に分けて給餌します。

※以前から、遊びやトレーニングにフードを用いて(間食)、既に給餌回数は2回の子犬ちゃんも多いでしょう。

 

給餌量

少しずつ増加していきます。

体型と体重、ドッグフードに合せて給餌量を決めますが、体型をよく観察しましょう!!

フードのパッケージ通りでは、体型の調整が上手く行かないこともあると思います。痩せないように足し、太り過ぎない様に調整します。

※給餌量を計算する場合も、体重・体型は必要情報です。その他、フード情報と、その子犬ちゃんの情報が必要です。

 

フードの種類

一般的には、子犬用(パピー用)やオールステージ用を用います。

選び方としては…

パピー用とオールステージ用とでは、エネルギー量の差が大きい物が多いと思います。すると、給餌量も変わってきます。沢山食べられない子であれば、パピー用のフードを選んでみてはいかがでしょう。

メーカーによっては、犬種に応じた小型犬種用、大型犬種用とあります。

※実際に食べさせてみて、どうだったかが決め手になります。

 

 

生後7〜9ヶ月頃の特徴

🐾成犬時の80%程まで成長している頃になります。

🐾見た目や仕草、吠

え声も大人っぽくなります。

🐾成長速度は小型犬種〜大型犬種で異なり、大型犬種は生後9ヶ月頃でもまだ小さく感じる子も多いでしょう。骨太で幅広な骨格の犬種のワンちゃん達もゆっくりと成長します。

🐾小型犬の多くは7ヶ月目頃から、元気なのに、ご飯を残したり、お腹の様子が急に変わったかの様に、飼い主さんを心配させる事もあるでしょう。体の成長が落ち着き始め、今まで程のご飯がいらなくなったよ!と言うワンちゃんからのサインです。※どの犬種にも見られますが、小型種の方が成長が早いため、早くに現れやすいです。

 

 

生後7〜8・9ヶ月頃から成犬に達するまで(成長が止まるまで)

 

体重の増加

成長に伴いまだ増加を続けますが、増加率はぐっと下がります。小型犬種では、体重の変化は目立たなくなり、1歳を迎える前に体重が安定するワンちゃんも少なくないでしょう。

中型〜大型犬種は、体が大きい分、1歳へ向けて、大型犬ではそれ以降も体重の増加を確認できるでしょう。

 

体型

肥満には要注意です。成犬時同様にボディーコンディションスコア、5段階中3を維持するように心がけます。

※運動不足が理由で筋肉や骨が発達できないこともあるそうです💦

 

給餌回数

ワンちゃんの体調に

合せて、調整する必要がなければ、2食で十分です。

 

給餌量

成犬時よりは少し多いくらいです。運動量や気候など生活の様子にもよりますが、成長期のピーク量では過剰となります。

7〜9ヶ月頃に食事量を減らして調整を行います。この頃にワンちゃんがごはんを残すようなら、それまでよりも減らしますが、どれくらい減らしたらいいか不安な時は、お電話ください!消化不良や、急に太りだしたなども、同様に給餌量を減らさなくてはいけない状態です。できればそうなる前に調節してあげたいものです。

 

フードの種類

子犬用のフードをたべている場合は、成犬時のフードをさがしてみましょう。小型犬であれば12ヶ月齢の頃へ向けて11ヶ月齢の頃からフードを移行し始めていく形でも良いと思います。中型犬種は12ヶ月齢を迎えてから、大型犬ではもう少しのんびりとでも良いと思いますが、成長が緩やかな分過剰な栄養は返って良くないこともありますので、次のフードへゆっくりと移行しましょう。

 

成犬期

★成犬に達するとは、肉体や骨格の成長が止まった時(終えた時)を言います。

以前勉強した栄養学の資料には、成犬時5kg程度の小型犬であれば12ヶ月齢の頃 〜 70kgにもなる超大型犬であれば24ヶ月齢の頃とあったと思います。

(教材によって異なるかもしれません。)

 

自身の経験と感覚では、超小型犬〜小型犬の殆どが12ヶ月齢の頃には成長はストップしています。ほんの数頭、成長が止まったかな?と思った後に再び大きくなったワンちゃんがいました。

柴犬やコーギー程の中型犬種においても、12ヶ月齢の頃には体がまとまり、その後がっしりとした体つきになるイメージです。

大型犬種ですと、ラブラドール、ジャーマンシェパードとの関わり合いが、他の

犬種に比べ多く、その感覚ですと、12ヶ月齢では体はそこそこ大きくなっていますが、まだ小さく幼くも感じる頃です。1歳の頃と2歳の頃の写真を見比べると、1歳ではまだ成長段階であることがよく分かると思います。月齢の感覚では、成犬時25kg前後のラブラドールでは18ヶ月齢頃、成犬時35kg前後のジャーマンシェパードでは、24ヶ月齢頃にはしっかりと体がまとまった様に感じます。(体重の増え具合はもう少し前に止まっているんじゃないかと思います)

超大型犬種は、残念ながら、成長過程を見守れた経験が少なく、思い浮かびませんが、ゆったりと成長していく事は明確です。また体重とも関係しますが、骨太で幅のあるワンちゃんも同じ大きさ程度の別犬種に比べ体つきがしっかりとするまで時間がかかります。

たとえ同じ犬種であっても明確なラインを示すことはできません。

ですが、問題はなく成長期の後期であっても、成犬期であっても、食事量の調節はワンちゃんを見て触って匙加減をおこないます。1年を通して同じ量の食事で同じ体型維持することは、通常なかなかありません。またフードメーカーさん記載の給餌量と同量で程よい体型のワンちゃんもめったにいません。食事量は今のワンちゃんと相談して決めるのがベストですU ˘⁠ ⁠ꈊ⁠ ⁠˘⁠ U

 

慣れるまで難しく感じる飼い主さんもいらっしゃると思います。お気軽にご相談ください(*´∀`)